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弥生時代(4) [まとめプリント]

いよいよ文字史料から日本史を見ていきます。



日本は当時、「倭(わ)」と呼ばれていたようですが、
その倭について、初めて文字で記録したのが『漢書』地理志です。

『漢書』は、前漢(B.C.206年~A.D.8年)にまつわる様々なことを記した歴史書です。
そのなかで前漢の地理について書いた部分、いわゆる地理志に、
前漢のお隣にあった倭のこともちょびっとだけ記してくれたのです。
紀元前の日本の様子を教えてくれる唯一の文字史料です、ちょびっとでも書いてくれたのはたいへんありがたい。

これを記したのは後漢の班固(はんこ)です。
昔の中国では、新たに成立した王朝が前に存在した王朝の歴史書を編纂(へんさん)したようです。
なので、前漢の歴史書である『漢書』の作者は後漢の人、ということになります。

いや、でもちょっと待てよ。

漢が前漢と後漢に分かれている、ということはこの間に1つ王朝が存在したということですよね?
何か覚えていますか?

王莽(おうもう)がたてた新(A.D.8年~23年)です。

この王朝、わずか15年ほどで滅んでしまったので、歴史書を編纂する時間などなかったのでしょう。
ということで、前漢の歴史書は後漢が編纂しています。

そして、後漢の歴史書である『後漢書』は、宋の范曄(はんよう)が記しています。
南北朝時代の宋です。
後漢の歴史書が編纂されるまで、ずいぶん間があいたようです。

ちなみに、参考書なんかによっては『漢書地理志』とか「漢書地理志」とか「漢書」地理志とか、色んな書き方が見られます。
どれで書いてもテストでバツになることはまぁありませんが、一番正しい書き方は『漢書』地理志です。
なぜかというと、大学などで日本史の研究をする際、書籍名は『』をつける、というのが鉄則なのです。
漢書は書籍名なので『』をつけ、地理志はその書籍の中の一部分なので『』も「」もつけません。
頭のかたすみに入れておくとよいでしょう。

では、この『漢書』と『後漢書』に見える倭の記述を見ていきましょう。

弥生4.jpg

この部分の説明は、57年239年のゴロ合わせで書きましたのでそちらを見て下さい。

ところで、中国の王朝って順番通りに言えますか?

最初から1つずつ時間をかけて真面目に真面目に覚えるのももちろん大切です。
でも、そんなことしていたら日本史にばかり時間をとられてしまって、他の教科を勉強する時間がなくなってしまいます。
もちろん遊ぶ時間もね…

日本史にかける勉強時間をできるだけ短くするために、アホみたいな方法を使いましょう。
ゴロ合わせもその一環です。
それで勉強時間を短縮できるなら最高じゃないですか!

ということで、中国の王朝の覚え方は「♪もしもしカメよ」のメロディーにのせて覚えてしまいましょう!

 殷  周  秦  漢  三国   晋
♪もし もし  カメ よ~ カメさん よ~
 南北朝   隋   唐   五代
♪世界のうち で~ おま えほど~
 宋   元  明   清   中華民国
♪あゆ みの のろ い~ ものはない~
 中華人民共和国
♪どうしてそんなにのろいのか~

どうです?覚えられそうですか??
楽しく楽しく歌いましょうね、最後なんて♪ちゅ~うっかじんみんきょ~わっこくぅ~♪てノリノリで。
最低限の王朝なので、新みたいに省略されてしまっているものもありますが、
日本史を学ぶうえではこれだけ押さえていれば充分です。

ちなみに、日本に王朝はいくつあったか分かりますか?

王朝とは、簡単に言えば王様の血筋のことです。
王様の一族が滅んでしまうとその王朝は滅び、新しい王朝が成立します。

つまり、日本の天皇家は滅んだことがないので、日本の王朝は現在でも1つです。
すなわち、日本は世界最古の国なんですよ。

では、最後に解答をのせておきましょう。

弥生4解答.jpg

それでは、今日はここまで☆
次回も文字史料をとりあげます。



画像出典
http://www.craftmap.box-i.net/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%A2%E5%A7%94%E5%A5%B4%E5%9B%BD%E7%8E%8B%E5%8D%B0
IPA「教育用画像素材集サイト」 https://www2.edu.ipa.go.jp/
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